水換えに忙しい

愛亀ときどきアクアリウム

カメーロとの早過ぎるお別れ

先日、12月25日のクリスマスの夜10時頃にカメーロ♂が永眠しました。

エサを食べなくなったカメーロ

カメーロは今月の前半頃から急にまったくエサを食べなくなってしまった。元々少し偏食気味の仔だったのでいつものエサに飽きてきたのかと思い、鶏のササミをあげたときは少し食べていたのだけれど、それもすぐに食べなくなってしまった。

エサを食べなくなってからも、最初の頃は普段と何ら変わりのない元気さだったので楽観視していた。だけれど次第に動きが鈍くなり、じっとしている時間が多くなってきていることに気づいた僕は、ネットでいろいろと検索して調べてはみたのだけれど、これという情報も得られないまま「まぁ、まだエサを食べなくなって1ヶ月も経っていないし大丈夫だろう」と安易に考えてしまっていた。

そしてカメーロが死んでしまう前日の夜、いつものように2匹をタライに移して給餌していたとき、カメーロの様子が明らかにおかしい。

体から力が抜けたように水に浮いてしまい、四肢と首を伸ばして口を開けて苦しそうな顔をしていた。何かを吐き出すかのような苦しそうな動きを2回ほど繰り返したけれど、次第に落ち着きその晩と次の日は水槽の水の浅いところにじっとしていた。

動物病院にて

僕はこれは只事ではないと思い、翌日の仕事が終わってから予め探しておいたカメを診察してくれる動物病院に連れて行った。

病院にて、カメーロの最後の生前写真f:id:kameroch:20181230180608j:plain

エサを食べていないので消化器官の中が空っぽというレントゲン写真f:id:kameroch:20181230180634j:plain

レントゲンを見る限り肺炎や腫瘍等は見当たらないとのことf:id:kameroch:20181230180655j:plain

先生はカメーロの消化器官の中が空っぽなのを見て「もう少し大きい仔だったら首の所から管を通して強制給餌できるけど、この仔は小さいからエサを擦り潰して口から強制給餌してみましょうか?手伝ってもらえますか?」とのことだったので、僕は是非にとお願いした。

この病院ではクサガメを飼っているそうで、カメのエサを先生が水を混ぜて擦り潰してくれた。カメーロの口をピンセットで開いて擦り潰したエサを注射器で口に入れる際に、後ろ足で暴れて抵抗するのを防ぐために、僕はカメーロの後ろ足が甲羅から出ないように2本の指で押さえる係をした。

弱っているはずの小さいカメーロでもカメの力というのは凄い。全力で抵抗するカメーロの後ろ足を押さえるのは簡単ではなかったけれど、先生はなんとかカメーロの口を開くことが出来たが、そのとき開いたカメーロの口の中の色を見た僕は、思わず「口の中の色がおかしい!」と声に出した。

健康なときは綺麗なピンク色をしているカメーロの口の中の色が、明らかに血色の悪そうな色をしていたのを見て僕はショックだった。

すると先生は「あぁ、これは極度の貧血状態で強制給餌もやめたほうがいい… この仔は今、全力を出して失神寸前かもしれないのでこれ以上は危険。」と。先生の言うように、その後のカメーロはぐったりと疲れ果てたように殆ど動かなくなってしまった。

先生から「ブドウ糖とビタミン剤を出しますのでそれを混ぜて注射器で口元から少し入るだけでも良いのでやってみてください。」と出してもらったブドウ糖とビタミン剤に最後の望みをかけて病院を出た。

帰りにホームセンターに寄ってカメーロを別水槽に移すためにサーモ付きヒーターを買って帰宅した。

カメーロ最期のとき

帰宅して急いでカメーロ専用の水槽を用意してそこにカメーロを入れた。先生が「暖かくしてあげてください」と言っていたので水温を30度強にした。

カメーロが最後に過ごした水槽f:id:kameroch:20181230193424j:plain

「ひょっとして食べるかもしれない」という僅かな望みで陸場にエサを置いてみたりもしたが、帰宅してこの水槽にいたときのカメーロにそんな体力はなかった。

少し動くのもやっとのような感じで、時折、口を開けて苦しそうにしていた。カメが口を開けている状態は非常に危険な状態だということは知っていたが、そのタイミングで病院で出してもらったブドウ糖とビタミン剤を注射器でカメーロの口に入れたりもした。だけれどそのときのカメーロを見ていると、それで元気になるような気も正直しなかった。

僕はもう、なるべくカメーロにストレスを与えてはいけないと思い、少し離れて様子を見ていたとき、カメーロが大きな泡ブクを吐いた。2度吐いた。

慌ててカメーロを持ち上げると虚ろな目をしていたが、僕のほうををチラッと見たので安心した訳ではないけれど、「良かった、まだ生きている」と思い陸場の紫外線灯の下にそっと置いたが、その後カメーロの体が動くことはなかった。

僕は何かで「カメは目を閉じて死ぬ」というのを見たことがある。なのにカメーロは目と口を開けたまま苦しそうな顔で死んだ。もっと眠るように死ぬと思っていたのに、カメーロは苦しそうに目も口も開いたまま死んでしまった。

僕はカメーロの亡骸を手のひらに乗せて目と口を閉じてあげた。苦しそうに死んでしまったカメーロがかわいそうで申し訳なくて僕は泣き崩れた。どれだけの時間か覚えていないがカメーロを手のひらに乗せたまま、かわいかったカメーロの元気な頃の姿を思い出して泣いた。

お別れの日

 一晩、カメーロの亡骸をカメーロが慣れ親しんだ水槽の陸場に置いて、翌日の昼頃に家の庭に埋葬することにした。

僕は仕事を調整して時間を作り、家に向かう途中でローズマリーを買った。僕がよく見るブログのブログ主さんの愛するイシガメが死んでしまったとき、そのお墓にローズマリーを植えていたことを思い出し、僕も勝手に真似させてもらうことにした。

帰宅して水槽の陸場に置いてあるカメーロの亡骸を、最後にもう一度手のひらに乗せて話しかけたりして、最後のお別れをした。

カメーロ、たくさんの想い出をありがとうf:id:kameroch:20181231022644j:plain

カメーロの生まれ故郷の石亀ファームさんからカメーロを連れて帰ったときのタッパー(水が溜まらないよう無数の穴を開けた)に、カメーロが小さい頃に夜いつも潜って寝ていた水苔をたっぷり敷いて、一度しか付けてないけど散歩用のカメーロの鈴と、カメーロの大好きなメロンちゃんの赤い鈴をカメーロと一緒に入れてあげた。

穴を掘ってカメーロを穴の底に置き、土をかけて埋めているとき、また涙が止まらなくなってしまった。もうホントにお別れなんだと思うと涙が出た。

小さいカメーロに合わせて小ぶりのローズマリーをf:id:kameroch:20181231025856j:plain

少し余談になるが、動物病院の先生がカメーロの甲羅を手で持ちながら「この仔は全然首を引っ込めないんだね~」と驚いていた。それを聞いた僕は、別にカメーロが褒められた訳でもないのに褒められたような気分になった。

僕は「そうなんです、カメーロはあんまり人を怖がらないんです!」と、別に自慢にならないのに自慢げな気持になった。自分でもよくわからないけれど、たぶん「カメーロはあまり人を怖がらない、人に慣れたかわいいカメ」だという気持ちからきているのだと思う。

かわいいカメーロに美味しいものをもっといっぱい食べさせてあげたかった。

かわいいカメーロをもっと長生きさせてあげたかった。

かわいいカメーロ、たくさんの楽しい想い出をホントにありがとう。